はえ縄は、船の後方から張った長い縄に、釣り針がついた短い縄を、一定間隔に複数取り付けた仕掛けで魚を獲る漁法です。
はえ縄を設置する深さは魚種により異なり、中層あるいは底層に設置されます。はえ縄の仕掛けには対象種以外の魚種や、海鳥など他の生物などがかかる可能性があり、それを防ぐための入念な管理が必要です。はえ縄漁業でMSC漁業認証を取得するために、混獲種を含む漁獲物のモニタリング方法の改善や対象魚種以外の生物への影響を抑えることを求められることが多くあります。
MSC漁業認証を取得した南極海のメロはえ縄漁業の操業等では、海鳥の混獲を減らすためにより速く水中に沈むような縄や、鳥の接近を避けるためのトリラインと呼ばれる装置を活用しています。絶滅危惧種との接触を避けるため、操業時期を変更した漁業もあります。アイスランドのタラはえ縄漁業により行われている綿密なデータ収集や規制は、持続可能な漁獲を保証する取り組みとして非常に良い例です。
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持続可能な漁業とは?
MSCの漁業認証規格は、漁業の持続可能性を測定する一つの手段です。漁業が認証を取得するための審査では、3つの原則を満たしていることが求められます。
日本のMSC認証漁業
MSC漁業認証を取得した日本の漁業一覧です。MSCの厳格な認証規格に適合した、水産資源と環境に配慮し適切に管理された持続可能な漁業であることが認められています。