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MSCジャパン、目黒区の小学校で持続可能な漁業についての特別授業を実施

認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際的な非営利団体MSC(海洋管理協議会)の日本事務所であるMSCジャパンは、7月11日(木)、目黒区立五本木小学校の協力のもと、同校の5年生を対象に水産資源の現状やMSC認証に関する授業を行いました。昨年に引き続き2回目の授業となります。

この授業は、ゼロエミッション社会の実現を目指す「ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム」であるDO!NUTS TOKYOとの共催によるものです。近年、身近な魚の漁獲量の減少について報じられますが、目黒区で開催される「目黒のSUNまつり」もサンマの不漁により提供数が減少するなどの影響を受けてきました。こうした地域課題をきっかけに、小学生が持続可能な漁業について学び、自分たちでできることについて考えてもらうことを目的として授業が開催されました。

MSC「海のエコラベル」は何のためのラベルかという質問に手を挙げる児童たち

初めに、MSCジャパンのスタッフがMSC「海のエコラベル」を見たことがあるか聞いたところ、半数ほどの児童が手を挙げ、お刺身やおにぎり、缶詰、フィッシュバーガー、冷凍食品に付いているのを見たことがあると答えました。また、日本近海でこの10年で漁獲量が激減している魚を当てるクイズでは、ほとんどの児童が「サンマ」と正解を答え、この問題への関心の高さが伺えました。

世界の水産資源のうち、獲りすぎの状態にある資源の割合が50年前には約10%だったことに対し、現在は38%に増えていることには驚きの声が上がりました。日本にもMSC漁業認証を取得した漁業があることや、MSC「海のエコラベル」を広めるためにできることについての話には熱心に耳を傾けていました。

質疑応答の時間では、「MSCラベルが付いている魚で一番多いのは?」「日本以外でMSCがある国は?」「魚が獲れなくなったのは獲りすぎ以外の理由もある?」「2050年には獲りすぎの割合はどうなる?」など、様々な角度での質問が飛び出しました。また、「今まで海の環境についてはゴミなどの問題を聞くことが多かったので、違う視点の話が聞けてよかった」という感想もありました。

五本木小学校の5年生は今回学んだことを基に、持続可能な漁業や海をテーマに、MSC認証の魚などを描いたポスターを制作します。ポスターはMSC「海のエコラベル」付き製品を扱う目黒区のイオンスタイル碑文谷で、7月下旬から8月末までの夏休み期間中に掲示される予定です。

MSCジャパンは、MSC「海のエコラベル」の認知と理解を広めるために、今後も持続可能な社会の担い手となる若年世代への啓発活動を続けていきます。

DO!NUTS TOKYOについて
DO!NUTS TOKYOは「気候危機」をサステナブルな未来への「チャンス」にする!を目的に、私たちの暮らし=ライフスタイルのあらゆる面で環境・社会へのインパクトを考えながら、もっと心豊かで、心地よい社会を創るために、市民・企業・行政・教育・NGOなどがゼロエミッション実現のための「課題」と「アイデア」を持ち寄り、ワクワクする解決策をクリエイティブに創造していくためのソーシャル・イノベーション・プラットフォーム」です。
詳しくはDO!NUTS TOKYOウェブサイトをご覧ください:https://donutstokyo.org/