桁網は、底びき網に似た漁法で、桁(けた)とよばれる重くて頑丈な漁具を海底に沿って曳き、ホタテガイやカキ、ハマグリなどの二枚貝を漁獲します。
桁網の構造は、目標とする貝の種類によりさまざまですが、多くは三角形の形をしています。海底をひきずる際に網の入り口にある棒(ツメが付いている場合もある)が貝を掘り起こし、貝が網のなかに取り込まれます。一方、水流を用いた噴射式の桁網では、棒の代わりに水を噴射することで貝を海底から掘り起こします。特定の大きさの網目を使用し、脱出装置を設けることで、小さすぎる貝や目標以外の生物の混獲を防ぎます。
桁網漁業による環境への影響は、海底環境の性質によって大きく異なります。そのため使用する桁網の種類や操業の頻度に関しては、厳しい規制が導入されていることが多いです。
MSC漁業認証を取得した桁網漁業は、海底環境への影響を最小限に抑えるよう対策をしています。例えば、北海道の道東部の根室海峡・オホーツク海で行われているホタテガイ桁網漁では、漁場区域を北海道沿岸の一部に設定し、決められた範囲内で操業を行うことで漁場を管理しています。
その他、従来のものよりも軽い桁網を採用したり、紛失した桁網のツメを回収するポケットの導入などの対策がMSC認証漁業によって行われています。
日本のMSC認証漁業:桁網
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